ハネケ監督が「フラッシュモブ」の制作を中止して他の映画の制作に取り掛かるそうです。
フラッシュモブを作ると聞いた時には「ハネケらしくないなー」と思いました。
というのも、セブンス・コンチネントからずっと人間の闇や深淵とニッチな社会問題しか取り上げないハネケが、いきなり近代時事ネタであるフラッシュモブを映画にするんですから。
ハネケ監督の過去の作品である「隠された記憶」なんて、※1961年のアルジェリア人虐殺とかいう超ニッチな社会問題を取り上げて来たもんだから、さすがハネケだなーと思ったワケです。
※隠された記憶でテーマになっている虐殺はこちらのURLをチェック
僕はセブンス・コンチネントや71フラグメンツ、愛・アムールの様な人間性の闇や深淵を見せつける技こそハネケの本領が発揮される場面だと思っているので、社会問題がテーマではなく、人間性の深みをテーマに何か映画を撮ってもらいたいですね。まあ心配せずとも監督としての力量は言わずもがなですので、続編を楽しみに待ちましょう。