色々文章の勉強もかねて書く所

文章を上手く書けるようになりたいので、文章の練習に使っているブログです。2015年頃の初期の記事は適当な物も多いです!ごめんなさい!文章の練習にここを使わせてください!

それにしても、ミヒャエル・ハネケが好き。

どうも。ミヒャエル・ハネケファンの中で最も学歴偏差値が低いであろうkaiyareと申します。今日は僕の大好きなミヒャエル・ハネケ監督について書きたいと思います。

まずハネケ大先生の顔から見ていきましょう

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かっこいいですね。かっこよすぎかよです。これで出身国がオーストリアって本当に何だよ。最初は牧師目指してて大学は哲学科専攻してるとかもう完璧じゃないですか。しかもインタビュー本で「俺フェンシングとか結構上手かったし」とか言ってるしかわいすぎかよ問題も発生してます。ビジュアル。出身国。経歴全てがもう既に114514810893点ぐらい出てますね。

次の彼の作品を見ていきましょう

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セブンス・コンチネント

もう凄い1カット1カット自体の芸術性がパないです。1カット自体のクオリティが半端ではなさすぎてこれだけでハネケベスト1入りしてるハネケファンも居るぐらいには美しいです。

・いわゆる「しょせん人はモノによって満たされているという幻想を抱き騙されているだけだった」と悟った夫婦が自分の家にあるモノをデストロイしまくる破壊映画モノなのですが、破壊するシーンの儚さが素晴らしい。

そこでありとあらゆるものを破壊するのですが、その家具やモノの「実在感」が凄い。物質主義に囚われた人生を20~30年間送った人の所有物を借りたとしか思えない破壊シーンなので凄く印象に残ります

ミヒャエル・ハネケの家のセットは秀逸で、物質主義に囚われた生活を続けた人間の家のセットに関してはほぼ天才的としか言いようがないレベルのセットを毎回出してくれる)

そしてデストロイが終わった後に、服毒自殺して、「ここじゃないどこかへ」という思いを旅行会社のオーストラリアの看板を想起させながら一家が滅んで物語が終わります。

ちなみになぜオーストラリアなのかというと「オーストリアに文字が似てたから」だそうです。お茶目かよ。

次は僕の人生ベスト1の映画です

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この映画のせいで僕は人を殺す系アクション映画(つまりハリウッド映画の9割)を楽しむ事ができなくなるという呪いをかけられた映画です。

役者さんの演技が素晴らしく、本当に胸糞悪い気持ちにさせてくれます。最初に見た時は2週間寝込みました。ハネケ大先生は「ソドムの市を見て2週間寝込んで、その暴力性を伝えたいと思った」と言ってますが、その思い俺に伝わってるぜ~!とハネケ大先生に感謝の念を送るばかりです。

ちなみにソドムの市も見ましたがまあまあでした。クローネンバーグ辺りが好きならまあどうぞって感じですかね

ハリウッド版もありますが、僕はUSA版より本家のほうが好きです。USA版は俳優陣の言語が英語になってしまっているので、ハリウッド映画感が強すぎてあまり好きではないのです。

こちらの原語版の方が「いきなりフランス映画にハリウッド風スリラーが無理やり割り込んできた」感があって好きなんですよねー。

ファニーゲームはとても大好きな映画ですが、DVDを買って見ていたら吐き気がして見るのを断念してしまった作品でもあります。今でもまた見たら途中で吐き気を覚えて最後まで見れずに中断せざるを得なくなるか。それとも2週間はベッドで横になる生活を強いられるかの2択になると思います。

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次は隠された記憶です。

日本のポスターでは「衝撃のラスト!!!!」なんて書かれていて、正直アレはどうかと思います。衝撃でもなんでもないワケで、僕が言うとホントにアレですけど日本の宣伝陣はハネケの何たるかをわかってないなぁ・・・と思うワケです。

「生活がうまくいっている人間が常に持っている無意識の見て見ぬふりをするという行為に対する罪に対する意識」といういかにもブルジョワらしいテーマですね。「ブルジョワの人達は募金をして、罪は贖われたという事にするのです」という彼の発言は、僕もとても気に入っています。

この映画の最大の見所は首切りシーンですね。

カメラが遠目に置いてあるので本当にビックリするんでよね。アレ例えば重たい音楽が「ゴオオオオン」みたいに鳴ってたらビックリしないし、カメラワークがもっとダイナミックだったらビビらないと思うんですよ。

本当にそっけない真正面からのショットで、淡々を会話が続くはずのカットでいきなり首を切るセンス。ミヒャエル・ハネケの実力ここに極まれり。ですね。

 

僕がミヒャエル・ハネケを大好きな理由は、やはり「問いかけによる思考を促してくれる哲学者だから」なんだと思います。

最近の情報は「○○は○○である」とか答えや真実のような情報しかないんですよ。政治にしても生き方にしても「○○は○○なのです」みたいな文章ばかりで「貴方自身で考えて下さい」という哲学的問いかけをしてくれるのって、僕的にはミヒャエル・ハネケしかいないんですよね。

僕は他人から与えられた答えや真実で理論武装してやりくりしたいワケではなくて、自分の意思で考えて自分で決断したいんですよ。ところがtwitterを見ても新聞を見てもテレビを見ても「既に決定付けられた真実しか無い」んですよ。僕にとってはそれが窮屈で、だからミヒャエル・ハネケという映画監督が「この真実で飽和した世界にただひとり生き残った問いかけによって世界を動かそうとする世界最後の哲学者」の様に僕は感じるのです。だから僕はミヒャエル・ハネケが愛しく思えてたまらないのです。

これからも僕はミヒャエル・ハネケ大先生のご意思のままに思考し、考え、生きていこうと思います。

またミヒャエル・ハネケが恋しくなったら、追加で記事を書くので、よろしくお願いします

 

こんな文章でホントごめんね。でも俺、ハネケ先生が好きだから・・・