発達障害のメルトダウンの様な「感情のエネルギーの爆発」に関する対処法や心構えを書いているサイトがあまり無かったので、当事者なりに気をつけている心構えを書いてみました。参考になれば幸いです。
感情のエネルギーの爆発は発達障害に関わらず、境界性パーソナリティ障害などの他の精神病にも存在する精神病の基本原理なので、他の精神病にも応用できると思います。
・まず自分の心にある感情がどういった物なのか把握する
発達障害のメルトダウンは、頭の中に様々な感情が混在しそれらがまとまらずにバラバラになっている状態が持続している時に発動する感情の爆発だと僕は考えています。
この感情の爆発を回避するためにはまず自分が抱えている感情が何なのかを把握する事が重要です。例えば、死ぬことへの不安や将来への不安、社会や他人や組織に対する許せないと思う怒り。世の中や自分自身がどうしようもない存在である事に対する悲しみなど、発達障害のメルトダウンでは「人類や社会レベルでの悲しみや怒りと不安」を抱えている人が多いような気がします。まずは自分自身がどのような事に怒りや不安を感じているか。ストレスの形を把握するのが最初に必要な事です。
発達障害のメルトダウンにおいて、こういった感情の爆発を打ち消す事は難しく、家にある何かを破壊したり、自傷行為を行ったり、衝動的にギャンブルに行ってしまったり必要ないものを衝動買いしてしまう方も多くいると思います。
そういう時、貴方は将来に対してネガティブになり「私の将来は絶対に幸福ではないのだから破壊や散財も仕方ない」という風に考えがちなのではないでしょうか。
ですが実際には貴方が将来に対してネガティブな思考に支配されている時より、実際の将来はネガティブではない事がほとんどです。ただし、将来に対してネガティブな印象を抱き、ギャンブルや破壊行為を行い続けてしまった場合、そのネガティブな将来が実現してしまうリスクは確実に上昇します。そうならないように、将来に対してネガティブになった時に衝動的な行動をする事を抑える訓練が必要です。
例えば貴方が自分の感情のエネルギーに耐えきれず、破壊行為をしてしまったとして、自分の頭の中では「感情のエネルギーを解消させるにはこうするしかなかった」と思っていても、社会や家族は貴方に対して信頼をしなくなるリスクが高くなります。破壊行為や衝動的なギャンブル。そういった行為は例え貴方の感情がどれだけ莫大であっても、自分の意思で行ってしまった以上残念ながら貴方自身に責任が伴います。
こういった負の感情に支配されている状態では「自分の人生がこうなったのはあの時他人にこう言われたせいだ」と、他人に人生の責任を負わせたがりがちです。周りの人間に10年以上前のちょっとした出来事を自分の人生がこうなった責任として語り始め、周りの人間をドン引きさせてしまう事もあるのではないでしょうか。
「自分がこうなったのは他人のせい」と思うのはどれだけ実際にそうだとしても、残念ながら人生においては悪手にしかなりません。なにより自分の人生の責任を自分で持つというスタンスを守らないと、人生が自分のものでなくなるのでオススメしません。
・自分の心にある莫大な感情の塊をどうすれば良いのか?
自分の感情を表現できる芸術やコンテンツを見つける事が僕自身の編み出した攻略法です。僕は音楽によって発達障害のメルトダウンを軽減する事に一応成功していて、自分のライブラリにある6000曲から、自分の悲しみや怒りの感情とシンクロした曲を聴くことによって、自分の感情を整理する事に一応成功はしています。
例えば、映画やマンガや小説で、自分の人生と重なるような登場人物の感情的なシーンを見ながら、その登場人物と自分の苦悩や葛藤をシンクロさせて、感情の整理をする。といった事もたまにやっています。こちらもだいぶ効果的です。
今の時代の最も優れている点は、気晴らしとなる芸術に触れることが非常に簡単であるという点です。映画も音楽も小説もマンガも非常に身近な存在になりました。自分の感情をぶつける先を芸術にする事が簡単になった時代でもあります。自分の感情の整理には、芸術の鑑賞が最も今の時代において最適なんじゃないか。というのが僕の見解です。
・他にオススメする事モロモロ
・発達障害の方は他人と自分の境界線が薄いため、テレビや新聞、ネットニュースなどのメディアに感化されやすく、他人の言葉や発言に心を振り回される事が多いです。そういった方はできるだけネットニュース含めテレビやメディアなどを見ない事をオススメします。見ないことにする目安としては「自分の心が傷ついている気がするのに情報を更に探らずにはいられない」ぐらいの情報中毒になったらメディア断ち思い切ってしましょう。他人の人生ごときにマジになる理由などありません。
・他人と自分との境界線が薄いが故に、他人の悪意に脆弱な体質の人間は「嫌なら見ない、嫌な人だと自分が思ったら逃げる、嫌だと自分が思った人には会わない」を徹底させましょう。
僕が出会ったある人は、仕事も出来てキャリアもある方でしたが、暴言が酷く、雑談になると必ず毎回社内の同じ同僚の悪口と自分の同じ過去の武勇伝しか話さない方で、今はもう縁を切ってしまいました。
何が言いたいかというと「人間はただの人」なのであって、発達障害の方は自己評価が低く、他人を優れた完璧な存在に昇華しがちですが、一般の人達も「ただの人」である事を忘れないでください。仕事が出来る人は人間力が高いワケではなく「仕事が出来るただの人」です。ゲームが上手い人は「ゲームがうまいただの人」です。自己評価が低いと他人に対して過度な期待や称賛をしがちですが、他人に対する過度な期待はやめましょう。
・自分が「この人は嫌な感じがする」と思ったら、その人とは縁を切りましょう。実際に理屈として正しいか?ではなく、「嫌な感じがするかどうか」で判断しましょう。嫌な感じがする人と長く付き合っても貴方が苦しむだけですし、その苦しみには何の意味もありません。残念ながら苦しみに耐える事は何の意味も無いので、嫌だと思ったら逃げましょう。
・・・ちょっと全体的に説教臭い形になってしまったのと、あんまり発達障害のメルトダウンに対する対処法についてあんまり書けておらず心構えが全体的な文章の印象になってしまった感じがしますが、僕が書ける文章はだいたいこれぐらいです。
あんまり説教臭くはしたくなかったのですが、どうしても説教っぽい文章になってしまいました。まあでもこの文章に書いてある事が鼻についても「まあ他人の考えてる事だし」ぐらいの気持ちで流して頂けると幸いです。
次はもうちょっと上手な文章を書けるように努力しますので、その時はよろしくおねがいします。
最後に、やっぱりこの記事ちょっと説教くさい。ごめんね。説教する気持ちとかではなくアドバイスぐらいの気持ちで書いた記事だからゆる~く読んでくれよな~