何故か寝る前だっていうのに書きたいから書いちゃいますよ。上手く書けるかな・・・
僕が始めてbeatmania2dxをプレイしたのは9th style。当時小学生6年生でした。
ある日ゲームセンターに行く機会があって、beatmania2dxを筐体でプレイしている人を見た時「すげえ!」って思ったんです(超うろ覚えだけど一応確実)
それで学校で「beatmania2dxって凄くね!?」って振ったんですよ。友達に話を。
まあ今考えたら「知らないけど」で終わっちゃう話ですけど、その友達の兄貴がbeatmaniaにハマっている人物で「もっと凄いプレイが世の中にはあるぜ」って話が返ってきたんですよ。
それでその友達の部屋に遊びに行ってbeatmania2dxの9thをプレイさせて貰ったのが初プレイです。最初にやったのはmacho gangのノーマル。当時はLIGHT7。でもボロボロだった。macho gangのノーマルは小学6年生には強かった。
というより「音ゲー」って概念が無いわけですよ。2005年当時は。
今は「リズムゲーム」って便利な単語で色々音ゲーがありますけど、リズム天国が「リズムゲーム」という固有名詞を発明してそれがメジャーになるまでは、音楽ゲームって概念はかなりマイノリティでマイナーなものだったんですよ。
そんな音ゲー童貞が7つのボタンとスクラッチを画面を見ずにブラインドタッチせにゃならん音ゲーをやったワケだから、当然ボロボロになったワケですね。
それでボロボロだったけど、とにかく「やりたい」って気持ちがすげえデカくなったので、コナミスタイルで13000円を払って9thと専コンを買いました。今考えると結構な投資。
それで9thが初デビューだったワケですけど、これがすっげえ衝撃だった。
色々言いたいので紹介していく。
当時小学6年生ですよ。音楽を聴く機会なんて合唱コンクールかテレビしか存在してないワケで、SLAKEさんのADVANCEは完全に「外宇宙から来ちゃった音楽」だったんですよ。「翼を下さい」とか「恋のダンスサイト」とか「君をのせて」とかが「音楽の全て」だと思ってた小学6年生がいきなりSLAKEのADVANCE聴いちゃうワケだから、もうポルノを始めて見るような衝撃でしたよね。
9th styleってテクノが本当に多いんですよ。SLAKEとTaQの曲が強くて。特にこの時期のSLAKEは本当にキレッキレだった。この頃のSLAKEのエレクトロニカは本当に凄い。
それが25歳の今になっても石野卓球とかkagamiとかアオキタカマサとかジェフ・ミルズとかケン・イシイとかryoji ikedaとかレイ・ハラカミとかovalとかを聴く理由になっていたりとか。
9thがエレクトロニカとテクノに突っ込んでなければテクノオタクにはならなかったワケで「9thが人生を変えてしまった所」の一つがこういったテクノ&ミニマル&エレクトロニカにとにかく9th styleが強かった事です。
ちょっと紹介してみます。
lower world。本当に凄い。dj takaじゃなきゃ絶対できない、ミニマル・テクノからの中盤のバイオリン。そして最後のメロディとテクノの融合。ミニマルテクノからバイオリンに繋ぐとかいう無茶を成功させるのは本当に凄い。dj takaはこういう転調が違和感なくできる事に凄みを感じるワケですよ。
同じフレーズが何回も連続するっていう音楽が実在するって事自体が当時衝撃的で。それもこんな不気味なメロディが1フレーズを繰り返すワケですよ。小学6年生の脳みそにダイレクトアタックしてしまったワケです。
もうコンビニやスーパーで流れてるJ-POPに「色が強すぎる」とか思っちゃうようになる人生を一生歩まなければならないんですよ。そのきっかけが9th。
AKIRA YAMAOKAのこの曲も凄い脳に影響を与えた。
まず「歌詞に特に意味がない」ってのがもうビックリしたワケですよ。
今まで聴いた曲は「歌詞に意味やストーリーがある」のが前提だったので。
今考えれば、それはJ-POPが「音韻より歌詞に意味を詰め込む方を選んだ」音楽ジャンルである事に起因しているのだけれども、「歌詞に意味がなくったっていい」って音楽に説得されたのはこれが始めてで。
この曲の影響で「一番好きなJ-POPの歌詞は?」と聴かれたら「FLASH PAPAメンソールの電気ビリビリですかね・・・」と答えるような人間になっちゃったワケです。
このままだと時間が無いので1曲ごとにコメントだけ入れてく。
・lights(dj takaの失恋路線にも影響を受けました。dj taka特有の、真の愛の獲得に失敗した女性の失恋ソングってのも、衝撃すぎたんですよね)
・the end of my spritually(ノイズって良いな・・・ってなるきっかけ、これとADVANCEでノイズの良さを教え込まれてovalとかryoji ikedaとか今でも聴いてるんだろうね。)
ムービーも9thはとにかくドラッギーなものが多かった。
マッチョギャング・荒山課長・ロッテルザマーキュリーなどといった「完全に荒唐無稽の極み」系ムービーも、ゴールデンタイムのテレビしか見なかった人間にとっては衝撃的だった。
e-motion2003や、usual daysのようなエモーショナルなBGAにも影響を受けた。
色々書いて見ると、当時芸術なんて一切嗜んで居なかった自分にとって、9th styleは「はじめての芸術作品」だったんだと思う。
とにかく9thはデザイン。曲。ムービー全てがアートだったし「遊べるアート音ゲー作品」だったんですね。
その他の2dx作品にも影響を受けましたけど、やっぱり最大のインパクトはこの小学6年生の9thなワケですね。
13年経った今でも2dxをやっていて、昨日plan 8ハードクリアできてガッツポーズとかしてる人生を送っているワケで。
beatmania2dxをやった時間とbeatmaniaの音楽を聴いている時間。beatmaniaに関わってる時間はもう20000時間を超えてると思う。
もちろんbeatmania2dxには今でも影響を受け続けている。マサヨシイイモリをディグるきっかけがBREAK OVERで、マサヨシイイモリディグる内にMC DOTAMAの本音にたどり着いてDOTAMAの曲を聴いたり。
今でも音楽をディグる時は「beatmaniaのライセンスの作曲家とかから探そう」ってなるんですよね。
9thから始まったbeatmania2dxから始まる音楽の影響は、今でも続いている。
2007年当時は「beatmaniaの音楽はジャンルから逸脱してゲーム音楽ナイズされすぎている」という批判がされていたけれど、今こうやって振り返って見ると「ゲーム音楽ナイズされた音楽ジャンル」という形が、色んな作曲家を生み出す結果となって、色んな人間に影響を与えた音楽になってるって所は、やっぱり感動しちゃうワケですよ。
つまり何が言いたいかっていうと、beatmaniaはやっぱすげえなって思うし、これからもずっと続いて欲しいと思う。
でもゲームセンター産業がもう頭打ちでゲーセンが閉店続きなのもそうだし、今のゲームセンター事業は「1回コケたら再起不能」が一般的になっちゃった以上、beatmania2dxもいつ事切れてもおかしくない時代になっちゃったんですよね。
とにかく俺はbeatmania2dxってコンテンツを終わりまで絶対に追いかけるし、俺の人生の一部はbeatmania2dxのものです。今後も2dxが上手く行くと良いな~まあでもコナミだからな~とか思いながら今日も生きてます。
もうクソ眠いので記事はこの辺で、もう少しまとまったしっかりした文章の記事を書きたかったけど、仕方ないね。読んでくれてありがとう。2dxが終わるまでには発狂皆伝取って全白して終わりたいですね。
終わり。眠いので寝る。