steamでレビューを書いたら長くなったのでブログにコピペしておきます。
「このゲームに高評価をするべきか」について非常に迷った。
クリアしてから1年と半年。自分なりの立ち位置を書いておこうと思う。
まず。このゲームの「ローリング回避の無敵で避けるのが基本」というゲームスタンスは大嫌いである。
もちろん重厚な世界観。BGM。アニメーションやエフェクト等のクオリティの高さは手放しで評価できる。
しかしながら。このゲームは「ローリングの無敵フレームで避ける」事しか許されていない。
ボスの攻撃力が高いので、いくら装備を固めようが、HPをステ振りで強化しようが、せいぜい3発で死ぬのを4回~5回で死ぬぐらいに防ぐ事しか出来ない。
服の装備の属性カットなんぞあってないようなモノだ。
いくら重装備で歩くのがやっとな装備にしても、裸で3発耐える技を5回耐えられるようになるだけ。何の解決にもなっていない。
「なら物理カット率100%の盾で守りながら戦おう」僕はそう思った。
しかしこのゲームはそれすら許してくれない。ほとんどのボスの攻撃に属性が付いているからだ。
そしてラスボスの「盾持ちでクリアとかさせないんで」と言わんばかりの連続攻撃&属性攻撃。
それでも僕はハベルの大盾で守りながらクリアした。
ダークソウルはアクションRPGである。
ならば「軽装備で避ける」とか「重装備でごり押す」とか「中装備でバランス良く」などといった「ビルドの構築」の柔軟性を設けるべきだと思う。
しかしながら。このゲームではそこに自由など無い。ただ軽装備にしてローリングの無敵で避けるだけだ。
少なくとも僕にとっては「それはダークソウルとしては正しくないだろう」と思わざるを得ない。
そういったアクションRPGとしての柔軟性を欠いた「ローリング避けゲー」以外の調整も出来たはずである。
まともな調整なら「避ける攻撃は避けて、避けられない攻撃は盾で受ける」みたいな戦略選択をボスに練る楽しみだってあったはずである。
しかし、このゲームでやるべき事は、ただ武器の振り始めを目で見ながら、タイミング良くローリングのボタンを押すだけ。
僕は断じてこんなゲームデザインは認めたくない。
・・・のだが「それでも割と普通に楽しい」のである。このゲーム。
前述した部分は破綻しているが、それ以外は割と筋が通っているゲームデザインで普通に遊んでいて楽しい。
ので「怒りたいけど全体的には良いのでなんだか怒れない」のである。
筆者は深淵の監視者のエフェクトを見て、あまりのカッコよさにシビレて。ラストの音楽の演出に鳥肌を立てた身である。
演出。音楽。世界観。何もかもがエモーショナルで感動的だった。
このゲームを評価するなら「カッターナイフの傷の付いたダイアモンド」という表現を使わせて頂こうと思う。
「アクションRPG」としてではなく「アクションゲーム」として。セール時なら買いです。
ただ。ローリングの無敵で避けるスタイリッシュゲーはもうこの1作で十分だと思います・・・