今回はこの2つのアニメの短評でも。
一番の見どころはワケのわからない単語が飛び交うセリフでの心理戦。
プロにしかわからない専門用語がバンバン出てくる感覚が「紅の豚」っぽくていいですね。見るのであれば字幕付きで見るのを推奨します。私は字幕スーパー付きのCATVで見て脚本の匠さを睨んで購入したのですが、残念ながらこのソフトには字幕が付いてませんでした・・・
続編もありますが、単純なレース映画としてこっちの方が好みですね。
オートレース好きな人なら専門用語が解って更に楽しいかも。オススメ
劇場アニメーション『言の葉の庭』 Blu-ray 【サウンドトラックCD付】
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いやー参った。とにかく見てて気持ち良い作品だった。
オーディオコメンタリーで「足のシーンの作画はコマ数多めにした」と言ってるように、僕にとってはフェティシズムの映画です。
黒板をチョークでなぞると落ちる石灰。鉛筆がノートをなぞるとノートが凹む演出。雨の音や水たまり。全てがフェティッシュー!って感じでエクスタシーを感じちゃったワケですね。
新海誠作品はほしのこえから今作まで通しで見ていますが、この作品は突出して優れています。
新海さんはSFを3本、原題モノを2本撮ってますけど、SFモノは引用元が露骨にわかりやすすぎるという弱点があって完璧な肯定という態度にはどうしてもなれなかったんですね。
秒速5センチメートルも好きなんですけど、キャラクターデザインにもっと磨きをかけて欲しいという思いがあったんです。一枚絵は確かに素晴らしいけど、動画になると弱点のある作家であるというイメージを、秒速5センチメートルでは感じざるを得ませんでした。
しかしこの作品のヒロインは超色っぽい!
星を追う子どもで剣のアクションシーンを作り、動画の弱点を克服した新海さんがついに言の葉の庭でキャラクターに愛着を湧かせるデザインを作れた!僕にとってはこの作品は新海誠さんの弱点をほとんど克服した傑作なんです!
新海さんにはこの調子でフェティシズムについての映画をどんどん撮ってもらいたい所存で、次回作に期待を寄せております。
誰が見ても楽しい、中身の濃い短編ですので(45分)ぜひ軽い気持ちで借りて見てください。
ではまた