理由その１：バリー・リンドンは2部構成になっており、前半部は繁栄の物語であり、後半は没落の物語である。
アラビアのロレンスもロレンスが栄光を手にする前半と、徐々に栄光を失う後半部の２部構成に分かれている。
理由その２：アラビアのロレンスは砂漠の中のロングショットが特徴的で、スクリーンで見る事が前提になっているかのような絵作りになっている。
バリー・リンドンもロングショットが多用されており、スクリーン映えの強い映画である。
理由その３：バリー・リンドンは映画の序盤でズームアウトを使用し、ラストショットではズームインを使い、対比表現としてズームを利用している。
（左が序盤：右が最後）
アラビアのロレンスも映画の始まりからの移動シーンは全て左から右へ移動するショットに固定しており、ラストの主人公が砂漠を去るシーンで初めて右から左へ移動するショットを使い行って帰ってくる話という対比表現を使用している。
理由４：バリー・リンドンは登場人物に対する感情移入表現を避けており、「この人はこういう人間なのだ」という事を意図的に分かりにくくさせて、観客にどういう人間なのか考えさせる映画である。
アラビアのロレンスの主人公のロレンスも不可解さや解らなさに満ちており、ロレンスという人物がどういう人間なのかを観客が考える作品になっている。
以上の事から、アラビアのロレンスとバリー・リンドンは構成的にはほぼ同一と言っても良いだろう。
すいません。中々記事のネタが思いつかなかったのでこんな記事を書いてしまいました。ネタなのでマジにならずにお願いします。
