この記事は僕自身の偏見が強いです。
まず、秘封ナイトメアダイアリーが「納期が間に合わなかった結果仕方なくこの形でリリースされたゲーム」という可能性は十分にあります。
東方がZUN氏単独でのゲームデザインと制作である以上、「制作進行の良し悪しがZUN1人で決まってしまう」ので、風邪や生活事情などの些細なきっかけで作品のクオリティに影響が出るのは明白です。
なので今回の秘封ナイトメアダイアリーは「たまたま何かしらの原因で制作進行に問題が発生した結果の作品」である可能性も十分にありえます。
ですが、秘封ナイトメアダイアリーという作品全体に漂うクオリティの欠落は、ゲームデザイナーであるZUNに対する不信感を個人的に強く感じてしまいました。
テレポートの入力は、少しプレイすればこれは厳しいキー入力だなとわかるはず。正直「テストプレイあんまりしなかったのかな」という印象が強まってしまう。
悪夢曜日のコピペは言わずもがな。「このままではボリューム不足だから、コピペで水増ししよう」と思ってZUN氏がコピペを行った事は明白。
コピペでユーザー側が納得するだろうとZUN氏が思っているのであれば、正直ZUN氏をゲームデザイナーとして敬意を持つのはもうやめようかなと思っています。
過去作のキャラクターが一堂に会する最大の盛り上がりポイントを、水増しコピペで済ませてしまおうという決断は、ゲームデザイナーとしてはあまりにも妥協と怠惰的決断が過ぎる。
スペル名は悪夢曜日に関してはもう「診断メーカー」レベル。ただ2人のキャラと適当な感じを抱き合わせただけ。レベルデザインも相当厳しい所があるが、この辺の世界観の部分もかなり手抜き感を感じてしまう。
弾幕もテレポートギミック系に関してはただストレスが溜まるばかり。死んでも「テレポの入力がクソだから死んだのであって、俺のせいじゃない」という気持ちがただ湧くばかりで、リトライボタンに手が伸びる気が湧かないスペルの多さに唖然とさせられる。
後半はただただイライラが溜まるゲームプレイだった。
東方はゲームである。
ゲームの価値を決めるのは「システムとレベルデザイン」である。
決してキャラクターでも世界観でも音楽でも無い。
東方はキャラが~とか音楽が~とか世界観が~とか色々言う人も居るかもしれないが、僕にとっては全てのビデオゲームの価値の99%は「システムとレベルデザイン」によって決定されると考えている(そうでない人もいるし、そうじゃないという考え方もあっても良いのだけれど)
そういう意味では今回の秘封ナイトメアダイアリーは大失敗作であると断定せざるを得ない。
システムからレベルデザイン、調整やボリュームに至るまで全てが正しく機能していない駄作と言っても過言では無いと思う。
正直このクオリティのゲームデザインが、今後の東方でも継続されてしまうのであれば、僕は東方をプレイするのは控えようかなとも思っている。少なくともこんな「妥協と怠惰の塊」のようなゲームデザインを作るクリエイターに、興味を持とうとは思わない。
次の東方シリーズは、しっかりとしたゲームデザインになる事を期待している。それと同等な気持ちで「もうこのゲームシリーズはいいかな」という気持ちになっている自分も居る。
とにかくZUN氏には頑張ってほしい。
ただ僕は、「もしZUN氏がこのクオリティで問題ないだろう」という気持ちでこのゲームにゴーサインを出したのであれば、もう僕は東方というゲームシリーズには期待しないでおこうと思った。
記事は以上です。
正直かなり愚痴気味ですね・・・不快に感じられたら本当に申し訳無い・・・
僕の東方シリーズに対する期待値が高すぎたっていう部分もぶっちゃけあるので、期待値のバイアスが最悪の形で働いた結果なのかなとも感じています。
何度も言いますが、秘封ナイトメアダイアリーを素直に楽しいと感じた方はこの記事を読んで意見を変えるようなことはしないでください。
他人が楽しいとゲームプレイで感じた印象をねじまげたいという気持ちはこの記事には一切ありません。もし貴方が「秘封ナイトメアダイアリーが好きだ!」とプレイ中に感じたのであれば、その気持ちを最優先してください。
僕自信がゲームに対して辛口になりすぎただけかもしれませんし。
みなさんもぜひ秘封ナイトメアダイアリー遊んでレビューをみんなで一緒に書きましょう。このゲーム本当に今賛否両論パックリ割れてます。この作品のクオリティはともかく、この作品に対する議論は間違いなく面白いと思うので、みなさんもぜひ遊んでレビュー書きましょう。みなさんの意見もぜひ聴いてみたいです。
それでは。