北野映画史上最もウェットな作品ですね。
DOLLSとどっこいどっこいかもしれませんが。
この映画で金獅子賞を取って、北野さんが世界のキタノデビューした作品ですね。
ただ、この作品以降の北野作品からは、ドライさが一切なくなり、ファンからは「事故以降」の作品と区分けされています。
それほど、事故前と事故後の北野さんの作風の変化は激しいのです。特にファンから指摘されてるのは、セリフの説明感ですね。この映画でも大杉漣演じる男が説明ゼリフ多めで語っていきます。
ただこれね、大杉漣さん演じる刑事のセリフ辿っていけばどういう事なのかわかると思うんですよ
映画前半、仕事中毒である大杉漣さんは奥さんの話を車の中でするんですね。それ以降も奥さんの話をし続けるんです
ところが、事後が起きて車椅子生活になって以降は、文字通りの「自分語り」が延々と続くわけですね。
北野さんはバイク事故後、入院生活をしており、その頃のネガティブな感情の生き写しが大杉漣演じる刑事なんじゃないかな?と僕はちょっと思います
北野さん入院中はずっと絵書いてたらしいからね
ちなみに作中に出てくる絵も全部北野さんの直筆です。
ちなみにラストシーンの「ありがとう、ごめんね」というセリフ、英語の字幕だと「thank you for everything.」つまり本当にありがとう。になってるんですね。
アメリカの方は最後のシーンのカタルシスの感じ方が我々とはちょっと違ったのかな、と想像すると面白いですね。
またまた拙い文章でしたが今回はここまで、精進しますのでご容赦を
ではまた。