有名なタイトルの映画ですが、モノクロという事もあり「なんとなく」で敬遠している方も多いのではないでしょうか。でも実は今でも楽しめるブラックコメディ映画の傑作なんです。
ピーター・セラーズという男が1人3役を演じており、ドイツ訛りやイギリス訛りなどを上手く使い分けながら演じている。特にストレンジ博士に関しては映画史に残る怪演を披露しています。
核兵器や戦争という思いテーマとは裏腹に、あまりにもふざけた登場人物たちの間抜けなやり取りが皮肉としてスパイスが効いていて面白いですね。
そしてエンディングは・・・「あーあ。終わっちゃったよ」というシリアスもクソもない演出にまた会いましょうという挿入歌。乾いた笑いが出てくるブラックジョークで幕を閉じる映画でした。
キューブリック作品の中ではシャイニングの次辺りに取っ付き易いのでは?と思います。モノクロだからと敬遠せずぜひ見てもらいたいコメディ映画です。
こちらがBD。戦争技術者のオーディオコメンタリー付きで特典映像は軍事解説もたっぷりです。こちらは2004年時に付けられた吹き替えが収録。
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こちらは地上波版の日本語吹き替え版付き。
【洋画吹替音声比較】 『博士の異常な愛情』 ‐ ニコニコ動画:GINZA
↑こちらが吹き替えの比較動画。僕は山路和弘さんの1人3役のDVD版吹き替え版に1票を投じさせて頂きます。
おまけ
同じく戦闘機が核を投下しに行く話、こっちはガチガチのシリアスもの
当時あまりにも展開がソックリすぎたので訴訟騒ぎになった映画。博士~が気に入ったならこちらもぜひ