ウルフオブウォールストリート：アメリカ流ぼくのかんがえたさいきょうの資本主義者

マーティン・スコセッシ監督の最新作。

スコセッシ監督はヒューゴの不思議な発明やディパーテッドなど、作風の紆余曲折が色々あった監督でしたが、今作はスコセッシ節全開。「カジノ」や「グッドフェローズ」の様な主人公の独白 やキャラを追跡するカメラワーク。罪悪感など欠片もない悪漢たちが大暴れ。とっても楽しい180分間のブラック・コメディ作品に仕上がりました。

レオナルド・ディカプリオの演技はもはやジャック・ニコルソン状態。ジャンゴ・繋がれる者の演技も凄かったですけど、この映画のレオ様は青筋立てっぱなし。必死感がいいコメディ映画としてのスパイスになっています。

マシュー・マコノヒー演じる上司とのレストランの会話のシーンはアツいですね。

The wolf of wall street chest song - YouTube

：まだクズ化してない主人公がビックになるぞ！という純粋な思いを奮い立たせるシーン。マシュー・マコノヒーがこのシーンだけで助演男優賞級の働きをしている。

ジョーダンベルフォード演じるレオ様は序盤を過ぎるとほとんどクズ化。「俺みたいにリスクも背負えない臆病な奴はマックで働いてろ！」と大声でスピーチする始末。

でもアメリカ人が理想とする資本主義社会を生きる最強の男ってこういう人物像なんだろうなーって見ながら思いました。実在の人物ですけど

クズから見える世界もある。良質なブラック・コメディでした。180分だからレンタル屋なら得できちゃうよ！後スタッフロールは飛ばさないでね！例の音楽が流れますから！